特色と取り組み
もも組について
当園では満3歳児クラスを実施しています。
満3歳児クラスといっても、実際は2歳児クラスです。
近年の庄内地域は少子高齢化が進み、女性の労働者人口が増え、乳児期から保育所に入所する子どもの増加が顕著です。
これらの社会的影響で、家庭で生活する2歳児が年々減少し、地域の公園で平日遊ぶ姿はほとんど見かけることはなくなりました。
2歳児というのは、生活習慣も少しずつ確立し始め、他児へ目線が向き出す時期です。
近しい大人ではなく、他の子どもたちが楽しんでいる遊びや使っているものに興味を抱き、自分のモノにしようと見様見真似をしながら、社会経験を獲得していく時期です。
したがいまして、知的好奇心を満たし、豊かな社会性を育むには親子関係だけでは不十分で、他児と関わることが健全な発達を促すことに意味を成し始める時期です。
当園では、このような社会や地域状況を踏まえて、健全な子どもの発達を促すために、4年保育と言える満3歳児クラスを実施しています。
このクラスで重要なのは、自分の信頼する親以外の大人の援助のもと、他児との関わり会うこと。
家庭や地域では得ることのできない体験の中で、知的好奇心を満たすこと。
それが園の目指す姿、「みんなの中で やりたいことをする人」になるための礎となります。
園公式ウェアについて
当園は通常保育時は私服で生活していますが、運動会や園外保育等の行事の時に着用します。
もちろん、日常保育で来ても大丈夫です。
この園公式ウェアの素材は、出来るだけ化学繊維を使わない素材で、また自分で好きな色を選択できるようにしています。
全てを私服ではなく園公式ウェアを残したのは、統一した服装で活動したほうが確認しやすく安全性が高まり、一体感や特別感を持たせたい時に着用するからです。
アヒルのロゴは元職員のデザイナーに作成してもらい、背中のイラストは園公式ウェア作成時に、当園の職員達が書いてくれたものです。
給食のこだわり
当園は和食を大切にしています。
和食は、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する習慣が良いからと、世界無形文化遺産に登録されました。
その習慣とは、「新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「正月行事などの年中行事と密接な関わり」という4つの習慣です。
行事と食事が一体となっている和食を、五感がとても敏感な乳幼児期にこそ、「本当の味」として記憶に残してほしいと思っています。
日本人としての大切なアイデンティティを培う大切な行為の一つが「食」にあると考えています。