園長つうしん
園長通信(令和8年3月12日号)
園長つぶやき ~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」になる~
「次年度計画の立て方」
この号は卒園式に合わせて出させていただいています。
少し早いですが、皆様卒園・修了おめでとうございます。
園庭で遊ぶ子どもたちを4月当初の姿と比較して見ると、成長がとても感じられます。
さて、この時期の園では次年度に向けての話し合い(会議)が毎日のようになされます。
その話し合いでは、今年度の計画した実践が上手くいったか、そうでなかったという行動ベースの振り返りもしますが、一番大切にしている視点は子どもの何が育ったのか、何がもう少し育ち切れなかったかを確認することです。
振り返って最近感じることは、社会的環境が要因となる経験不足からくるものです。
それは何かといいますと、「からだを使う」「多くの人と関わり合う」に関するもので、
よく調査結果で言われるのは運動能力やコミュニケーション能力の低下です。
運動能力の低下はよく報じられていますが、速さ、強さ、俊敏さという分かりやすい能力の低下だけでなく、器用さ、しなやかさ、柔軟性なども低くなっています。
この原因は明らかで、屋外で友達と体いっぱい使って遊ぶ経験が不足しているからです。
もう一つのコミュニケーション能力の低下とは、単に聞く・話すうまさだけでなく、広い意味の人間関係力、人とかかわる力を指します。
この原因も明らかで、核家族化少子化の上、家族以外の友達・地域の人などとかかわる経験が不足しているからです。
少子化は止まることなく、令和7年の出生数は約70万(日本人のみ約67万)です。
ファミリーコンピューターが出たのが約40年前、iPhoneが出たのが約20年、ChatGPTが普及したのは約5年前だったように、デジタル高度化が加速しています。
そんな流れを受けた現在、小学生の平日のネット利用時間は平均5時間で、ChatGPT利用率は小中学生が約55%で高校生は85%といわれる時代です。
社会的環境は日々変わりつつあり、以前のような形に戻すことはとても難しいでしょう。
しかし、人として健康的な生活をする「運動能力」や、多様な人と対話して豊かに生きてゆく「コミュニケーション能力」を向上させることは、新時代には必要不可欠です。
現在の社会的環境で生きる子どもの姿をみながら、そして今だけ・小学校だけではなく将来の生きるべき時代を踏まえて、教育・保育機関はこれからを考える必要性があります。
今年度の良さをベースに、大きな社会課題を少しでも改善する次年度計画を検討します。
それらを踏まえた次年度計画によって、次年度より変更する点を4月の園長通信でお伝えすると思いますが、どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。
2026年3月12日
