園長つうしん
園長通信(令和7年11月号)
園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~
「評価するための事実と真実」
秋祭も終わり、いよいよ秋らしい過ごしやすい気候の季節となりました。
秋の深まりとともに、当園の万博である庄内エキスポに向けた活動に勤しんでいます。
先月、4月から開催されていた大阪・関西万博が、10月13日に閉会しました。
開幕当初は、万博開催についての否定的な意見や論調が多くあった中、現在は様相が一変して閉会を迎えた後でも好意的な報道一色に塗り替わっています。
この世論の変化は、万博を盛り上げようとする行政機関の広報や報道機関のニュースよりも、万博に訪れた人の好意的なSNS投稿が大きく影響したと言われています。
この現象を顕著に表しているのが、公式キャラクターのミャクミャクで、開会前は酷評されていたのに途中から人気が沸騰し、最後は内閣総理大臣感謝状を授与されていました。
終わった今だからこそ振り返って欲しいのですが、皆さんの大阪・関西万博の評価はどうでしょうか?また当初の評価と終わった現在の評価には変化がありましたでしょうか?
振り返る点は、評価が好意的・否定的であるか、また評価が変わったか・変わっていないかではなく、何が影響して自身の評価につながり、変化したかを自覚しているか。
評価をするには、事実と真実があるといわれています。
事実は、実際に起きた出来事、現実にある事柄です。
真実は、事実をもとに個人の認識や解釈を含みます。
評価は、その人の真実から生み出されるものですが、事実と真実がぶれていると、偏見、誤解、曲解、妄信となってしまいます。
事実をとらえる際、直接体験・間接的情報どちらも、正しく理解されているか。
真実を検討する際に、一方的な情報、根拠のない思い込みに左右されていないか。
様々な場面で見聞きする万博の評価が、事実や真実に基づかない有名人や親しい人達の意見や、偏ったSNS情報だけを鵜呑みしているだけだろうか、という内容を散見します。
この大きな世論が動いた大阪・関西万博を教材に、今一度自分の評価の基軸が何だったのかを考えてみてはどうでしょうか。
自分自身の主体的な判断力がどのようなものかが見えてくるかもしれません。
2025年11月1日
