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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(保護者総会での小話)~

園長のめせん

 今回の見えない秘密は、「保護者総会での小話」です。

 保護者総会の議事がすべて終了して、残りの10分程度でお話しした内容を、少し修正・加筆して載せさせていただきます。

 保護者の皆様からの要請があれば、いつでも与えられた時間いっぱいお話しさせて頂きますが、現在は月一回の通信で思いをつらつらと書き連ねさせていただいています。

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 本日の総会、クラス懇談会のご参加ありがとうございます。

 当園の保護者は、保護者会役員さんを中心に自分達でどんどん会を良くしようとする、現役とOBの会「やりたいこと部」を公式にスタートさせようとすることは、まさに当園の目指す姿「みんなの中で やりたいことをする人になる」を実行していると思います。

 

 さて先日、古くなった五月人形を買い替えるため松屋町に行きました。

 この赤い鎧の人形は、人形屋の店主の方が、倉庫に眠らせておくより、幼稚園で飾ってもらう方が製作者も喜んでもらえるだろうと、半額値引きしてもらって購入しました。

 購入手続きの際の雑談で、段飾り一式はほとんど販売されなくなり、また一方で日本文化の人形を購入する海外の方々が増えたという話に驚きました。

 文化を維持するには、それに価値を感じて財を出してくれる人がいてこそ、文化の支え手である人達を守れるだろうと感じた次第です。

 今、子どもが現金で買い物をして、お釣りをもらう光景を見たりすることも、デジタル化によって減っています。

 またお皿(器)を持って食べるというのは、日本独特の文化のようです。

 日本文化を大切にする園として、何をすべきかもう一度考えねばならないと感じます。

 

 今から20年前に、多くの死傷者が出た尼崎市JR福知山線脱線事故がありました。

 その事故要因の一つには、運転手が到着時間を守れないときの懲罰が、無茶な運転をさせたとの調査報告もありました。

 『𠮟るの依存がとまらない』の著者、心理士の村中直人氏が興味深い話をしています。

・「叱る」行為が脳の報酬系回路を刺激し、𠮟る側の快感をもたらすことがある

・この快感が繰り返されることで、叱る行為が習慣化し、依存状態に陥る可能性がある

・叱ることで、叱られた側は一時的な行動の変化は見られるものの、長期的な学習や成長 にはつながりにくい

・特に、叱られた側が恐怖や不安を引き起こすことで、前頭前野の働きが低下し、学習効 果が減少する可能性があると指摘

・叱る行為を手放すためには、まず自分自身が「叱る」ことに依存している可能性を認識 することが重要

・また、相手の行動を変えるのではなく、共に考え、支援する姿勢が求められる

・叱ることの代わりに、相手と対話を重ねることで、互いの理解を深め、建設的な関係を 築くことが重要

子どものしつけに関する示唆があると思いますので、紹介させていただきます。