TOPICS

~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(園庭の木製遊具)~

園長のめせん

今回の見えない秘密は、「園庭の木製遊具」についてです。

 当園の固定遊具は木製で作っています。以前までは、地域の公園にあるような鉄製の遊具ばかりでしたが、年々リニューアルをして、現在のような状態に変わっていきました。

では何故、耐久年数も木製よりも長く、頑丈そうな鉄製ではなく、木製に切り替えていったのかをお話いたします。

 

「木の温かみ」

鉄製にはない良さの一つとして、木製の方が温かみを肌で感じられるという点があります。鉄製は気温にとても影響され、真夏は触れられないほど熱く、真冬は肌がしもやけを起こしそうになるくらいの冷たさになります。一方の木製は、温度の変化が鉄製よりも少なく、体温に近い温度になりますので、「温もりを感じる」と言われています。

 

「園庭の風景とマッチングしている」

京都のお店は、街並みの色合いをそろえるため派手なものではなく落ち着いた色彩にしています。それと同様に当園の遊具も、園庭の木々にマッチングするようにしたいと思い、木製にしています。

そもそも日本の建築様式は、ヨーロッパの石造りではなく、社寺仏閣のように木造りです。子どもの感性をはぐくむこの時期こそ、派手な人工的色彩ではなく、和の自然な色彩である風景の中で育ってもらいたいと思っています。

 

「作り変えやすい素材」

木製は鉄製に比べて加工が容易です。当園の木々の合間の中にオリジナル遊具を作るには、加工しやすさが重要になってきます。オリジナルであるがゆえ、子どもが実際に遊ぶと大人が予想していない使い方をする場合があります。そんな時に、簡単な改善なら、専門家でなくても我々がすぐにできる良さがあります。

 

また木製遊具は鉄製遊具に比べて朽ちることがあります。それをデメリットではなく、今ある遊具を改めて見直すきっかけと考えています。リフォームのたびに形を変え、今の「杜のとりで」は3代目、「すなのおうこく」は2代目となり、子どもたちを楽しませてくれています。