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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(自由と放任)~

園長のめせん

 今回の見えない秘密は、「自由と放任」についてです。当園ではよく「自由遊びの時間」や「自由がある保育」と言われていますが、そもそも自由を園ではどう考えているかをお伝えします。

 

 自由を辞書で調べますと、「他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていることをいう」とされています。いわゆる何ものにも束縛されてない状態、です。しかし実際の生活で本当の意味で何ものにも束縛されてない状態というのは、園児が園内だけの限られた範囲の自由というように、様々な学業や仕事でやらなければならない事や時間・関係性・立場の制約があり、ほとんどありえません。

 

 では何が大事かと言いますと、本人たちが自由であるという感覚「自由感」を持つということです。日常保育・行事でも、自分たちが主人公として楽しく行動できているといえば「自由感がある」と言いますし、一方周りから見てどんなに秀逸な教育的な行動に見えても、本人たちにとってはやらされてる感があれば、「自由感がない」といえます。

 

 当園でも、すべての日常保育・行事が自由感が溢れてるかといえば、もちろんそうではなく、例えば子どもから見ると、当たり前の生活習慣や避難訓練のように「自由感がない」ようなやらされてる部分あるかと思います。この子どもにとって自由感がないと思われる活動は、後の自由感を得る・守るためになっている活動とも言えるのです。要は、自由感のある活動がそうでない活動と比べて、比較的に自由感が多いかどうかが重要です。

 

「自由感」のある活動を実施するには、自分たちがやりたいことができる時間や場所、共にする仲間、ゆとりが必要です。(実はこれらを企画する保育者の時間も必要ですが)

 当園の保育は、園の理念を実現できるような自由感を持てる時間を生み出すために、毎年少しずつ日常保育・行事を見直しています。

 どうぞ皆様ご理解ご協力をお願い致します。