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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(絵本の効能について)~
今回の見えない秘密は、「絵本の効能」についてです。
「絵本の効能」とは、絵本は子どもにどんな良い影響や効果があるのか、ですが、園の職員会議で出た話題を少しまとめてみようと思い立った次第です。
さて皆さんは、「絵本の効能」と聞いた時にどのようなコトを想像しますか?
あくまでも私なりかもしれませんが、5つほど上げさせていただきます。
・空想の物語・ファンタジーの世界に浸れる
『ぐりとぐら』:あの大きなフワフワのホットケーキを、どれほど食べたいと 思ったか。今でもあの大きなフライパンのホットケーキを思い出します。
『バムとケロ』:カエルとイヌが共に暮らすお話ですが、カエルのケロ君がいつも問題を引き起こす滑稽なドタバタ物語。木の上の家に憧れます。
・平仮名、片仮名、漢字、数字、アルファベット等の文字に親しみを持てる
『あっちゃんあがつく』:50音を「あ」から順番に、リズミカルなテンポで進む絵本です。文字に合わせたかわいいイラストが印象深い本です。
『ねぎぼうずのあさたろう』:昔の噺家のようなテンポよい言葉で進む時代活劇。
ねぎぼうずのあさたろうの敵も個性的で、何だが読み手が時代劇ナレーターの気分。
・自分の知らない知識に出会う
『14匹のねずみシリーズ』:自然の中を虫眼鏡で見たような綺麗なイラストで、自然の世界に出会います。リアリティのある実や虫に心が動かされます。
『カラスのぱんやさん』:父・母・子どもの全部で6匹のカラスがパン屋を開店。
ページ一杯に広がる個性的なパンを、一つひとつ眺める楽しさ満載です。
・子どもへ優しい語りかけを提供できる
『おひさま あはは』:温かくみんな楽しそうなイラストで、「あはは、あはは」と繰り返す本です。「あはは」と読む時、もちろん読み手の大人は優しくなります。
『おつきさま こんばんは』:少し暗く落ち着いた夜の中で、輝く月の微笑みが印象的。「こんばんは」と読む時、もちろん読み手の大人はゆっくり優しくなります。
・子どもがやって欲しいことを繰り返しやってあげられる
『がたんごとん』:電車が赤ちゃんの好きなものを運ぶシンプルな絵本。「のせてくださーい」というフレーズは、何度も子どもが読んでとせがまれます。
『るるるるる』:青い空と赤の飛行機が「るるるるる」という言葉(のみ)で展開されるので、読み手は勝手に工夫します。これが子どもの繰り返しを誘います。
紹介した絵本は実は私の体験談。今でもその時の情景が思い起こされます。
こんな子どもと心通った思い出こそが、最大の「絵本の効能」かもしれませんね。
2024年10月1日