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庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(乳児幼児間の職員異動)

園長つうしん

今回は担任配置のお話です。

当園では、乳児と幼児の間で異動があります。

「ああ、そうなの?」というくらい、当園のみを通っておられる保護者にとっては話題にもあまり上がらないテーマだと思いますが、業界話としてお付き合いください。

 

園によっては、採用した先生を乳児専門・幼児専門として配属し、乳児と幼児の間でほとんど異動させない方針の園もよくあります。身体機能、生活習慣、言語発達が著しい乳児と、遊びや生活を通した自己実現と集団性の発達が著しい幼児の専門性の違いによるところが、異動を控える要因と思います。

 

異動しないことによって、それぞれの部門に熟達していくメリットはありますが、当園ではあえて異動しています。

異動することによるメリットは、

  • 乳児・幼児ともに子どもや保護者のことが理解できる。
  • 乳児・幼児ともに保育の流れや方法が分かる。

専門性が高まることも重要ですが、当園としては共有するメリットを優先する方が、結果的に専門性も高まると考えています。

 

乳児から幼児期の幅広い発達の理解が、今目の前の子どもと粘り強く関わることができます。

子どもの「嫌いっ」ていう言葉の裏側を理解出来たり、今の我儘が将来の自分のやりたいことを行う力の原動力と理解できたりします。

また保護者の皆さんと、入園から現在まで長期間の園生活を経てきた子どもの姿を理解したお話ができます。

 

当学園は、みんなが子どもの姿を知り合っているような村社会でありたいと思います。

乳児と幼児間の職員異動は、その村社会になる一つの方法です。

利用するすべての人たちが互いのことを理解し、やわらかく関与しながらそれぞれの園生活を過ごせたらなと思います。