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園長つうしん(令和4年3月号)

園長つうしん

 

冬季北京オリンピックが終了しました。

今回のオリンピックでも、様々なドラマがありました。

成績を期待されて結果を出せた選手、結果を出せなかった多くの選手がいました。

 

今回のオリンピックは、その結果を出せなかった選手にもスポットが良く当たっていました。

その選手たちの言動を見ていると、何のために努力をしてきたのか、その努力の原動力は何だったのか等、見ている側として心動かされることが多くありました。

 

特に羽生結弦選手の、4回転半をチャレンジした後のコメントが心に残ります

会見でこのようなことを言っておられました。

「今まで4回転半を跳びたいと目指していた理由は、僕の心の中にいる9歳の自分がいて、あいつが『跳べ!』ってずっと言ってた」

何度も「9歳の自分」というフレーズが出てくるほど、自分の原体験がそこにあると言っているように聞こえました。

「自分がアイススケート競技を続けるモチベーションは9歳の自分の気持ちだ」っていうように。

 

オミクロン株の今までにない感染力で、全国様々な業種が、自分達の活動を継続する困難さに見舞われています。

社会構成する一業種として、当園ももれなくその災禍の渦中にいます。

園関係者のオミクロン株感染による陽性者及び自宅待機者のおさまる様子が見られない状況に、園の保育をどのように継続するか頭を悩ませる状況が続きます。

 

日々の、進むべきかやめるべきかの答えのない決断をするには、羽生選手のような「9歳の自分」に対して常に相談をしています。

 

当園の「9歳の自分」とは、この園の保育理念です。

保護者の皆様は、私立の当園の保育理念に共感して入園を決めていただきました。

今目の前にいる子どもたちに対して、出来る限りその理念に基づく体験をさせてることこそが、この法人のミッションだろうと考えています。

保護者の皆様もコロナ禍でご苦労されている中ではありますが、未来ある子どもの体験維持のため、ご理解ご協力のほどお願いします。

 

また、皆様にとっての前を向く原動力となる「9歳の自分」は何でしょうか?

こんな慌ただしい時期だらこそ、一度立ち止まって探してみてください。