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園長通信(令和4年6月号)

園長つうしん

~「みんなのなかで、やりたいことをする人に」に向かう園長つぶやき~

 2年ぶりに新型コロナウイルス感染に対して制限のないGWが終わりました。

 各ご家庭で様々な過ごし方をされたかと思います。

 GWの過ごし方も、コロナ禍になってからは、一緒に出かける相手は「子ども」 や「恋人・パートナー」など親しい人が中心となっているようです。

 

 5月5日の「こどもの日」にちなんで、15歳未満のこどもの人数が総務省統計 局から発表されました。

 予想通り減少傾向で、低年齢になるほど人口数が少ない状況です。

 また昨年度、不登校が過去最多となりました。

 理由は、コロナ禍の影響で「会話や関わりの制限がある」等だそうです。

 自身の思いを伝えあって、他人との関係を築くことが難しくなっています。

 

 「家族時間が増加」、「こどもの人数減少」、「他人との関係構築が難しい」、 こんな時にスポットが当たっているのが、「家庭での会話」です。

 家族で過ごす時間が増えている今、ノーマスクで相手の表情が見える状態で安心 して会話できる大切な時間です。

 

 そんな皆様に是非チャレンジしてほしいことがあります。

 家族で話し合って何をするかを決めるのです。

 少し早いですが、夏の計画を家族で立ててみるのはどうでしょうか?

 別に夏の計画でもなく、晩御飯のメニューでもいいのですが、要は「対話してみ ませんか?」ということです。

 安易に親や子どもだけの意見で決めるのではなく、親の思いや子どもの希望・思 いを伝えあい、出てきた様々な意見をぶつけ、ひとつの内容に合意していく。

 「えー、うちの子しゃべれません」「子どもの意見は現実的じゃないよ」という 声も聞こえそうですが、実は話す内容ではなく、話している雰囲気も大事です。

 間違っていても、ちょっと視点外れのことを言っても大丈夫。

 どんなことを言っても受け入れられる安心の場にすることが大事です。 

 

 海外では、子どもは生まれた時から「権利ある市民である」と考えます。 

 園の目指す姿「みんなのなか」のみんなは、人の集団です。

 人生で一番最初に出会う人の集団は、家族です。

 家族で発揮できてこそ、大きな単位の集団で花開きます。

 また不登校のような困難に出会っても、安心できる集団があるとそこでネガティ ブな気持ちを吐露して元気を取り戻し、また大きな集団に戻っていけます。

 独裁政権ニュースが飛び交う今、安心な家族で民主的な対話を経験しませんか?