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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(行事のプログラム)~

園長つうしん

 

今回の見えない秘密は、名前の呼び方についてです。庄内こどもの杜幼稚園では、子どもの名前を呼ぶときには「くん・ちゃん」付けや、日ごろ呼ばれている愛称で呼び、呼び捨てや勝手なあだ名は禁止しています。それは、保護者の方が自身の子どもを呼び捨てにしていたとしても、職員はしないようにしています。

 

 園の理念のひとつに、「子どもは神の子」としてみんなで大切に育てられる、というものがあります。祖先の神様から預かった全ての子どもを、無条件に愛される存在として扱わなければならないと考えています。

 日本語学校の先生は「日本は、関係性を大切にする国民性だから、呼び捨てではなく「敬称」が残っている」と教えているそうです。

 

 「行動はきちんと大切に扱っているよ、名前を呼び捨てにしているのは、親近感を持つ表われなだけだよ」という考えもあります。他の施設では、日常の親しさを表すために、あえて普段呼ばれている名称(呼び捨てを含めて)で呼ぶ園もあります。海外では名前は呼び捨てが一般的で、敬称をつけることは特別な時がほとんどです。これを否定したい訳ではなく、それはその場の考え方でよいかと思います。

 

 元メジャーリーガーの松井秀喜選手のお父さんは、息子である松井選手のことを呼ぶ時には、「秀樹」と呼び捨てにせず「秀さん」とさん付けをしていたそうです。このエピソードは書籍にもなっていますが、「父子対等」という教育観を表していたと言われています。

 単に名前を敬称付けたらいいのではなく、「相手に対して敬称をつけようとする心持ち」が大切なんだろうと思います。

 

 園の職員と子どもの関係性はプライベートではなく、やはり専門性を持った職員として子どもに関わるのがいいと考えます。その心持ちの一つとして、相手に敬称をつけて呼ぶ、に通じていると考えます。