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園長通信(令和4年12月号)

園長つうしん

~「みんなのなかで、やりたいことをする人に」に向かう園長つぶやき~

七五三の華やかな雰囲気がそろそろ終わりを見せ、いよいよ年末の彩りに街が変わってゆく季節になりました。

円安・物価高が最近のニュース見出しになりますが 、合間にちらほらと「子どもの世代・若者世代が減っています」という少子化に関わる内容を散見します。

世界は人口増加が顕著で80億人を突破したようですが、庄内の学校統廃合や大阪の公立高校廃校が象徴するように、日本は子どもの数が減少しています。

 

でも皆さん、少子化は問題だと思いますか?

実は少子化は「問題ではない」と言われています。

何故なら、「少子化はどうなるかが何が起こるかが見えているから」です。

結果が見え、対策を考えられることは問題にはなりえないのです。

例えば少子化対策の一例は以下の通りで、事前に対策・準備が出来ます。

・将来の労働者人口は減るので、今まで10人でしていた仕事を6人でする。

・日本の玩具の売り上げは減るので、販売地域を広げたり幅広い世代を対象とした 玩具を考える。

 

問題とは、「どうなるか結果が分からない不安・困りごと」を指しています。

子育てで例えて言うと、

・自分の子どもに、どんな困難がやってくるか

・自分の子どもが、どんな仕事を選び、どんな人生を歩むか

大人の世界では、

・自分の働いている会社が10年後どうなっているか

・自分の健康状態が、20年後どうなっているか

 

これらの問題は、将来の結果を予測することは不可能ですので、「転ばぬ先の杖」として事前対策をすることは難しいですよね。

問題に対して準備出来ることは、「その問題が起こった時に対応できるスキル・知恵を身に付けておくこと」です。

それは、「考える力」「応用する力」「困った時に人に聞く力」など、目に見えない非認知能力と言われるもので、知識だけでは不充分で、失敗をたくさんしながら体験的に身につけていくものです。

 

いよいよ年末年始で、ご家庭でも様々な体験が待っていると思います。

将来のため、ぜひ子どもにトライ&エラーができる体験を与えてみてください。