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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密 (絵本貸し出し・プレゼントの意味)~

園長つうしん

今回の見えない秘密は、「絵本貸し出し・プレゼントの意味」です。

 当園では、全クラス週に1度自分で好きな本を選んで借りて帰る「絵本の貸し出し」や、学期ごとに各クラス担任が選んだ「絵本プレゼント」を行なっています。

 

 絵本の教育的価値はとても高く、全世界の幼稚園や保育所で使用されています。

その教育的価値は、「子どもの心が安定する」「想像力が育まれる」「言語能力が高まる」「感情が豊かになる」「集中力が上がる」等、様々切り口で語られています。また絵本の冊数についても、「家庭では年齢+2冊」の所持を勧める方もおられます。

 当園がこの子どもの時期に沢山の絵本に出会わせたい一番の意図は、「自分のために読んでもらえる」という至福の時間を得られるからです。

 絵本は就学前の時期は子ども自身が読む物ではなく、大人に読んでもらう物という位置づけでいます。

 子どもが絵本を読んでもらう時、大人は絵本に書かれている言葉を、丁寧にゆっくりと読むので、子どもは心地よい雰囲気で穏やかに聞くことが出来ます。読んでもらっている時は、きっと肌の接触もある膝の上や肩並びの状態なので、大きなぬくもりを感じているでしょう。

 こんな素敵な場面を沢山作り出してもらうために「絵本の貸し出し」を行なっています。

 

 「絵本プレゼント」は、イギリスのブックスタート「絵本を介して赤ちゃんと家族のコミュニケーションを豊かにし,子どもの言語能力と豊かな心を育てようとする図書館と保健所の協力活動」の理念に啓蒙を受けて、園でも実施し始めました。

 以前は月刊絵本雑誌のようなものをプレゼントしていましたが、クラスの興味関心をもとにした絵本の方が、家庭でも絵本を読む動機につながると思い、現在のハードカバーの絵本をプレゼントしています。

 ご家庭に子どもの好きな絵本をいつでも読めるように、そんな思いで行なっています。絵本を通して、子どもの家庭生活が豊かになることを願っています。