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園長通信(令和6年6月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~
まだ寒さを感じる5月から、日差しがまぶしい6月になりました。
子どもたちには、自分たちがやりたいことを見つけて活動する様子が見られます。

さて、そんな園生活のようなアナログ生活を横目に、世界中でデジタル最先端技術である生成AIの開発規制について話し合われています。
この生成AIは自動運転のように人の脳や体の代わりに業務を行い、インターネットの膨大な情報から新たな作品を生み出す機能を持っていますが、違法作品や虚偽情報の作成、サイバー攻撃、兵器の生産や運用に悪用する懸念が発生しました。
この世界を変える新たな技術を、使う側がどのようにコントロール(規制)するべきかという、今まで出会ったことのない問題に対しての対策が考えられています。

我々は既存のルールについてあまり疑いを持たず、形式的に守っていることが多いと思います。
もちろん変化のない状況なら、その姿勢でも特に問題はないと思います。
ただ社会変化が激しいこれからの時代は、我々の日常生活の中でも誰も出会ったことのない、今までのルールでは対応できない想定外の問題が出てきます。
それは子育てや介護、就職した新たな社会、地域社会などの場でも同様です。

そんな想定外に出会った時、今あるルールに何も考えず従ったり、ルールが不服であるのに何もせず背面服従しても幸せにはならず、いい知恵も生まれません。
ルールを自分たちで問い直す方法を知る必要があります。
それは以下のポイントだと思います。
・様々な思いを汲み取りながら今あるルールを再確認する。
・今あるルールの問題の原因を探り、解決策を考える。
・そしてその解決策に対して行動できる。
なんだかとてもすごい技能や能力に見えますが、実は園児たちも経験しています。
・「このお片付けの決まりって、何で難しいの?」「小さい組さんが、この貼り紙 の決まりが分からずバラバラにしちゃうの。」と聞く・調べる。
・「年長さんが交代で決まりを教える係をしない?」と解決策を考える。
・「じゃあ、終わりの会でみんなに話して決定しよう」と行動する。
こんな小さな案件でも、今あるルールを問い直していますよね。
「賢明な国民がいないかぎり、賢明な国家リーダーは生まれてこない」
工学博士の田坂広志氏の言葉ですが、なんでも問題解決してくれるウルトラマン的英雄は、待っていても来ません。自分が小さなウルトラマンになるのが近道です。