TOPICS

園長通信(令和6年9月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~
暦の上では秋ですが、まだまだ残暑が厳しい日が続きますが、子どもたちは相変わらず元気に汗をかきながら過ごしています。

世の中はパリオリンピック・パラリンピックが世界的な賑わいを見せている一方、宮崎県東部沖合・日向灘海域の南海トラフ地震、変動が激しい株価や通貨、イスラエル情勢不安の増加など、先月には予想しなかったことが次々と発生しています。
自分達の身近な家庭生活・仕事・地域でも、物価高騰、子育て、人付き合いなど、それぞれの人がおそらく昨年の今頃とは違う状況に遭遇しているコトでしょう。
そんな慌ただしく過ぎる毎日の向き合い方を示す言葉に、この夏に出会いました。
アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーの言葉です。
「神よ 変えることのできるものについて、
 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
 変えることのできないものについては、
 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
 そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
 識別する知恵を与えたまえ。」

「変えることのできるもの」とは、自分の考えや行動と未来だけです。
 目の前の人生に対して、自分の考え方や行動を変えて主体的に行動することまで が「変えるだけの勇気」なのでしょう。

「変えることのできないもの」とは、過去と他人です。
 人によって、同じ現実なのにポジティブ・ネガティブ違う捉え方をします。
 自分の力ではどうすることもできない天災や他人の考え・行動等を、成長の糧と なる経験と考えるか、自分を侵害する敵と考えるかは、人によって違います。
 「受け入れる冷静さ」とは、その困難に出会った時の適切な態度でしょう。

「識別する知恵」とは、変えられないものと変えられるものを区別する力です。
 変えられない過去と他人ではなく、変えられる自分に意識を向ける自己省察力。
 ただ簡単に論理的に識別することができないのが、感情を持つ人間の性です。
 いかに自分や他人の感情に向き合い、多様な価値観を持ち、自分が関与できるこ とに対して主体的に参加・参画していくかまでを指すと思います。

是非皆さんも、このニーバーの言葉で今の現実を振り返ってはどうでしょうか?