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園長つうしん(令和3年10月号)

園長つうしん

新型コロナウイルスの第5波を超え、世界や日本は、アフターコロナの生活に向けて、陰性証明や接種証明を利用しながらの行動制限緩和の実証実験が、少しずつ動き出しています。 そんな報道に並んで、子どもの虐待に関するニュースも流れています。

この虐待ニュースを報道する番組で、様々なコメンテーターや有識者が、親の責任や子育て社会の問題についての見解を述べています。

その言葉とは、「子は親の「言葉」ではなく「行動」の真似をする」です。

大人が「人に優しくしなさい」と言う一方で、失敗した子どもに怒鳴り散らす。
大人が「早くしなさい」と言う一方で、自分は時間に遅れても気にしない。
こんなことありませんか?
もちろん人は、いつも聖人ではいられません。
きっと私も、自分の子ども達に矛盾じみたことをしていると思います。
ただ比率の問題で、自分が伝えている言葉と自分の行動の一致率を、子どもはど
う感じているかとても気になりますが、皆さんはどうでしょうか?

当学園で実施している「杜の子ども会」という、0 歳児から 5 歳児が一日一緒に
生活するプログラムがあります。
その子ども会で、年長児が低年齢児の子どもに優しく関わる姿があります。
さらには、年長児が 0 歳児の子に離乳食を食べさせている姿もあります。
実はその年長児が低年齢児であった時に、年上の子に優しくされたり、離乳食を
食べさてもらったりした経験がある場合がよくあります。
「自分がされて嬉しかったことを、違う子にしてあげているよね」って思います。

実はこれ大人社会でも一緒で、自分が先輩に教えられたように後輩に教えること
は散見されることです。
それが良い教え方でも、そうではない教え方でも、です。

「虐待の連鎖」という言葉もあり、その言葉の意味することは、親が自分の子ど
も、またその子どもが親になって自分の子どもに、失敗を怒鳴なり、手を出すな
ど、不適切な状況が世代を超えて続くことを意味します。
高齢の親を子が虐待する「逆虐待の連鎖」も、老々介護の現在増えつつあります。
自身の関わりを真似して欲しいか、真似して欲しくないか、秋の夜長の季節に、
自分の「言葉」と「行動」の一致率を振り返ってみてはどうでしょうか?

◇神社境内での子どもの安全について注意喚起◇
降園時、神社境内での子どもの危険な行動について苦情の声が複数寄せられてい
ます。
実際に届いた声の具体例をあげます。
・駐輪している自転車に勝手に乗る、倒す。
・走り回っている子どもと、自分の子どもがぶつかる。
・子どもが石を投げて、車や自転車に当たりそう・当たったことがある。
神社境内は園の保証が及ぶ場ではありません。
互いの子どもが怪我をしてしまうことだけではなく、器物破損や怪我の賠償案
件に至ることもあり得ます。
お子さんの行動をしっかりと見守っていただき、危ない行為ややってはならな
い事をした時には、しっかりと注意願います。

神社境内は神域でもありますが、地域の方が集う公的な場所です。
今回神社の基本ルール(灯ろうや手水舎)については延べませんが、この神社
境内の環境を守り、すべて人にとって心地よい場になりますよう、ご協力願い申
し上げます。