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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(朝の園庭あそび)~

園長のめせん

今回の見えない秘密は、「園庭の朝あそび」についてです。

 実は先日の公開保育で、他園の方が「朝来てすぐに外で遊ぶことが、私の園ではできないのでとてもうらやましい」との声を頂きました。我々にとっては当たり前に行っていることですが、どうやらあまりない姿だったようです。 

 さてそんな「園庭の朝あそび」がどんな意味や意義があるかをお伝えします。

 

【一番初めにやりたいことをする】

 小学校に入ると、今の一般的な教育システムでは、生活習慣面だけでなく学習面でも自分のやりたいことより、やるべきこと・やらなければならないことを先にしなければならない状況が多くなってきます。

 そんな状況だからこそ、就学前の幼稚園時代には、子どもがやりたいことを先にする経験をさせてあげたいと思っています。

 人間の活動的な交感神経が一番活発になる時間が、登園してすぐの時間(午前8時位)と言われています 。この時に遊びこみ、活動的な交感神経を活性化させると、後に落ち着きを保つ副交感神経が活性化し、活動的な交感神経を抑えます。そうすれば、朝遊び後の保育に、落ち着いて取り組めます。

 子育てでも、子どもが満足したらスッと次の行動にうつれますからね。 

【自由な仲間・時間・空間・ゆとり】

 本来子どもが育つには、「四つの間」が必要であるといわれています。それは、「仲間」「時間」「空間」「間(ゆとり)」です。現在特にこの庄内地区は、少子化・あそび場の減少で、ドラえもんに出てくるような「空き地遊び」経験がなくなっていますので、あえて園で子どもが群れ遊びする経験を行ってます。

【自然の場】

 これも公開保育で良いと言われた点ですが、自然の中で遊べる場が貴重な経験となっています。土・水・植物・動物に囲まれ、ちょっとリスクも味わいながら遊ぶ経験は人が動物的に逞しくなる経験の一つです。

以上が「園庭の朝あそび」の意味や意義です。

 

当園の保育は、家庭や地域にないものを提供することが大事であると考え、保育展開をしています。