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園長通信(令和5年8月号)

園長つうしん

園長つぶやき~園関係者が「みんなのなかで、やりたいことをする人」に~

夏真っ盛りの季節となり、例年の猛暑がやってきました。

1学期を終える前の子どもたちを見ていると、4月からの成長を とても感じます。

 

今月12日、タレントのりゅうちぇるさんが亡くなられ、ネット上の誹謗中傷が原因の自死ではないかと報道されていました。

ネガティブな言葉は死に至らす力があると、この悲報で改めて知らされました。

 

批判は「他人の言動に対し、その誤りや欠点を指摘して、それを正すよう求めること」で、相手が良くなるようになるために伝えることです。

単に現状に対する不満を伝える愚痴や、ネガティブな攻撃性が加わる非難・否定・悪口とは違いますし、りゅうちぇるさんへの言葉は、非難・否定・悪口を超えた悪質な罵詈雑言でした。

 

つい最近、「日本財団ジャーナル」の発達障害者同士で結婚した夫婦の一日の記事(下記リンク)を見つけました。

記事終盤の妻の言葉が、時期的にタイムリーな内容だったのでご紹介します。

「私はこれまで、否定の言葉をたくさん言われ続けてきた人生だったので、『できない』とか『無理』みたいな否定の種が、自分の心の中に埋まってしまいました。それが成長して、『お前には無理だ』っていう木になって、森になってしまった」

「でも、光くんに出会ってから、『大丈夫だよ』ってポジティブな言葉をもらえるようになったんです。こんなにいっぱいポジティブな言葉を与えてくれる人は初めてで。そして、育ってしまったネガティブな植物を『全部草刈りしよう』って頑張ってくれた。最終的には、ネガティブ森の木を1人で全部引っこ抜いてくれたんです」

「そして、『ポジティブの種も自分の足元に埋まっていた』ということが分かったのが、つい最近。光はそれに水やりもしてくれています。光が私の心に『もう大丈夫』って言ってくれた気がするんです」     ※下記記事よりそのまま引用

 

人はネガティブよりポジティブに満たされないと自信は生まれませんし、その自信の基礎となるポジティブは、ネガティブ同様に他人から与えられるものです。

ネガティブ発言をする人たちの、法的責任も問われる様相も出てきました。

夏休みがやってきます。そして夏休み明け前には無理して学校はいかなくていいよ、という政府の広告が必ず出されます。

日本の不登校や引きこもり問題を改善する一歩が、この中にあるかもしれません。

(参照:日本財団ジャーナル)

『発達障害者同士で結婚。アスペルガー症候群の妻が語る「障害」と上手に付き合うためのルール (https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2022/80557/disability)』