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~庄内こどもの杜幼稚園の見えない秘密(神輿と布団太鼓)~

園長のめせん

 今回の見えない秘密は、「神輿と布団太鼓」についてです。

 当園は神社神道の園として、庄内神社の秋祭にお神輿巡行と年長さん布団太鼓巡行を行なっています。先日の庄内神社秋祭でも、4年ぶりの制限のない行事となり、とても盛況に終えましたが、そもそも「神輿と布団太鼓」は何なのか の少し詳しく説明致します。

 

「お神輿と布団太鼓の違い」

 お神輿と布団太鼓の一番大きな違いは、神様を乗せているか否かです。お神輿巡行とは、全国様々な神社でも「神幸祭」として行なわれていますが、神霊が宿った 神体や依り代等を神輿に移して、氏子地域内に巡行したり、御旅所(おたびしょ)や元宮(もとみや)に渡っていきます。

 巡行をする意図は、諸説ありますが大まかにいうと巡行しながら神様の霊威を取り戻して元気になってもらう、です。園のお神輿巡行は、各保育室の神様である神棚のお札をお神輿に乗せて巡行しています。

 一方の布団太鼓は、神社に宮入りして威勢よく担ぐ様子を、境内地の神様に見て楽しんでもらって霊威を取り戻して元気になってもらうためのもので、だんじりも太鼓と同様の意味合いがあります。

 

「当園のお神輿の形式について」

当園の園児用お神輿は、以前はすべて手作りお神輿をしていましたが、現在はシンプルな白木作りのお神輿になっています。

子どもが自分で考えたお神輿をつくる良さもありますが、やはり本来の「神幸」の意義を丁寧につたえるには、神事に近い形で実施することの方がよいと考え今の形に変えてきました。

白木のお神輿は、伊勢神宮(神明造・しんめいづくり)のように、質素な白木作りが一番神道らしいとの思いで白木作りにしています。

代々伝わるお神輿を大切に受け継ぎながら大切に使うことも、今の時代にはあまり見受けられなくなった、伝統文化を伝える要素の一つかもしれません。

 

このように、お神輿巡行・布団太鼓巡行という行事を通して、子どもたちだけでなく皆様にも、神社神道の日本の文化に触れながら目に見えない存在の意義や、伝統を引き継ぐという精神を感じてもらえればと思ってい